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都会のアリと田舎のアリ |
シリーズ第1話 アイテムゲット の巻
1-1 情報センター
「おーい、ガンボくーん。久しぶり」
「あっ、あぶ爺さん、じゃなくてアブさん。こんにちは」
「最近、情報センターはどうかね?」
「まあ、ぼちぼちですねえ。ただ、ユスリカさんとネコさんが連絡とれません」
「そうか、寝てしまったかなあ。ま、よくある話じゃ」
「代わりのようにアリさんが2個体、熱心ですねえ」
「ほーお、始めて聞くが初心者かね」
「そうです。あの調子だと、すぐにレベル2にはなりそうですねえ」
「ほー、そうかね。そりゃたいしたもんだ。ガンボ君はレベル3じゃったかのう」
「そうです。やっとレベル3になりました。アブさんはレベル5ですか?」
「いやいや、レベル3じゃよ。わしも10年ほど寝てもうたからのう。一時は、レベル5近くまでいったんだがのう。アイテムを崩壊させると経験値が落ちるのじゃ。わしくらいになると、簡単に経験値も増えんでのう。なかなかにのう」
「ああ、それでですか。ぼくも体調を落としていた時期は、経験値が落ちて、難儀しましたわ」
「しかし、元気になってよかったのう。わしも悪くはないが良くもない状態が続いておるわ」
「まあ、ぼちぼちでいきましょう」
「そうじゃな、ぼちぼちでな」
1-2 中部高原の田舎
6月の暑い日のこと、アカアリ君は『アイテムのかけら(欠片)』を手に入れました。
「これがアイテムのかけらかあ。よし、ぼくもやってみよう」
アカアリ君はアイテムを持ち帰ると、さっそく『情報センター』に問い合わせました。
「アイテムゲットしたのですが、どうすればよいでしょう?」
「アカアリさんですか。ガガンボといいます。よろしく」
「はい、初心者です。よろしくお願いします」
「アイテムは、ケースに差し込んで手入れをすると成長します」
「はい。それで・・・」
「それだけです。では今後とも、ご贔屓に」
「・・・・・・。あれー、そっけないなあ。あ、掲示板がある。読みまくりだー」
アカアリ君は、掲示板を読み進めました。
「わっけわかんねえ。何だ、PGWG型ケースって・・・・。水をやれ、水をやれって、植物なのかなあ?」
書き込みの中のクロアリ君に興味がわきました。
「クロアリ君は1ヶ月前にゲットしてるんだあ。すっごいなあ。観察と記録かあ。ま、とりあえずケース作ろうっと」
1-3 ランド
情報センターは、ランド西部センターにあります。ガガンボ君は、住み込みで管理しています。アカアリ君が住んでいるところは、ランドの中央高原。広く浅いネストで暮らしています。クロアリ君の住んでいるのは、ランドの西部センター。高いアリツカの中頃に住んでいます。
田舎アリのアカアリ君は、都会アリのクロアリ君にすっかり憧れたようです。
「いいなあ、クロアリ君は。アイテムいくつも持ってるし、ケースもおしゃれだし。ぼくのケースださくてごっついよなあ。よおし、ケース作りまくるぞ!」
そんなある日、アカアリ君は仲間のアリと蜜を舐めていました。
「おれなあ、最近アイテム始めたんら」
「えっ、アイテムってあのアイテムら」
「これが、ええんよ」
「ほんまかああ。おれにはわからんなあ」
「そいで、もっと欲しいんだが見付からんでなあ」
「ええー、これならおれのネストの裏になんぼでもおるで」
「ほんまかあ」
次の日、アカアリ君の仲間はアイテムを持ってきました。
「これら?」
「ああ、これら」
「これなら、なんぼでもおるで。アカアリのネスト裏にもおるんでねえか?」
2個体は探しに行きました。あるある、あるある大辞典。さっそく情報センターに連絡しました。
「ご贔屓ありがとうございます。アカアリさんも登録しましょう。これで経験値が記載されますよ」
「えっ、それってアイテムゲッターってやつですか」
「ええ、そうもいいますねえ。正式には『アイテム観察記録者』ですねえ。ランドには『アイテム観察記録者協会』というのがあります。その『普及管理部』がここです。一般的に『アイテム情報センター』といわれています。」
「へええ」
「アイテムが増えたり、記録が増えると経験値が増えます。ケース作りも重要ですねえ。一定以上になりますとレベルも付きます。では、またご贔屓に」
「あれ、まだ知りたいことがあったのに・・・。クロアリさんは・・・・。わあ、レベル1だあ」
*注1「いら言葉」:アリ特有の方言。ariが逆転変節して「いら」や「ら」が語尾に付く。北部山岳部に「いら」、中央山間部に「ら」の傾向が見られる。
1-4 西部センター
クロアリ君は、絶好調です。アイテムも2種に増え、アイテムの成長も順調、観察と記録も蓄積されています。
「クロアリさん、頑張ってますねえ。経験値も増えてきたので、ぼくの裏技を1つ伝授しましょう。他個体に普及するとぼくの経験値も増えますからねえ。でも、これは裏技ですから気を付けてくださいね」
ピロロリーン クロアリ君は、ガガンボ君から「裏技らち」を伝授された。
早速、クロアリ君は裏技を使い始めました。
「うわあ、これは凄いわ。ええやん、ええやん」
ピロロリーン クロアリ君はレベル1になりました。
「ようし、使いまくりだあ」
「あれ、アイテムが変だぞ。あれれ、崩壊だあ」
ピロロリーン クロアリ君のレベルはなくなりました。
そうなんです。裏技は使いすぎると崩壊にも向かうのです。裏技ですからね。良い子は気を付けようね。
1-5 情報センター
あぶ爺さんは、久しぶりに情報センターに入り浸っています。
「ほお、確かにクロアリ君は熱心じゃのお。3ヶ月でレベル1とはのお。わしも普及するかのお」
「そおですねえ。普及は経験値になりますからねえ。ぼくも先日クロアリさんに普及しました」
「おーい、クロアリ君や」
「あ、こんばんは。アブさんですね。お名前はかねがね聞いていました」
「クロアリ君は勉強熱心なので、1つ普及しよう。これがエクセルじゃ。これは裏技ではなく正規の技じゃでの、なんぼ使っても大丈夫じゃ。じゃが経験値は増えるが、アイテムの成長には直接関与せんでな。じゃがレベルが上がるとアイテムは美しく成長するからのお」
「うわあ、この技は美しいですね。ええやん、ええやん」
「では、今後も励めや」
ピロロリーン クロアリ君はレベル1になりました。
1-6 中部高原
ピロロリーン アカアリ君はレベル1になりました。
「ええ、本当ら?記録もあまりしてねえんにな。聞いてみよう」
「毎度ー。そうですねえ、アカアリさんはゲットした時の観察で経験値が増えたようですねえ。ケース作りで経験値が増えてましたからねえ」
「ええー、あんなので・・・」
「はい、ケース内観察と自然観察では評価が大きく違いますからねえ」
「へー」
「ではまたご贔屓に」
レベル1になったアカアリ君は大喜びです。
「よっし、取りまくりだあ。観察するぞ」
でも、もう経験値は増えません。同じ事の繰り返しでは経験にならないのです。
「そうか。なら、違うアイテムゲットするら。お前も来い」
アカアリ君は仲間を呼びだし、アイテム探しを始めました。
「やった。このアイテムはクロアリさんが持ってるやつだ。よおし追いつくら」
冬越し直前にこんなことを始めて大丈夫なんでしょうか?フォレージングの大事な時期なのにね。
*注2フォレージング:アリたちは、フォレージングという餌集めを日課としています。アリによってフォレージングは違います。アカアリたちは、冬に備えて貯蓄しフォレージングも大忙し。でも貯まってしまえば、フォレージングも終了です。クロアリたちは、冬越しの必要はなく、大忙しにはなりません。でも毎日フォレージングをしなければなりません。アブは貯めることなく、あちこち出かけては食べるだけです。
第2話 アブさん田舎に行く の巻
2-1 情報センター
「アブさん、アカアリさんもレベル1になりましたねえ。やはりあの2個体は熱心ですねえ」
「ほお、ガンボ君の予想通りじゃのお。まだまだ伸びそうじゃな」
「そおですねえ。レベル1ですからもう少し普及しましょうか?」
「そうじゃな、では今度はアカアリ君に普及するかのお。連絡を取ってくれんか」
あぶ爺さんは普及となると熱心です。もう普及じゃないと経験値が増えないようです。
「はい、そうしましょう。今回はどのように」
「うむ。季節もよいので、行くとしよう。ちょっとアカアリ君のアイテムも気になるでな」
「はい、では気を付けて」
「ガンボ君、君もいくのだ」
「ええ、僕もですかあ」
「そうじゃ。トンボ君も誘って、ひとっ飛びじゃ」
「いつ頃にしますかねえ」
「そうじゃのお、アカアリ君たちは、そろそろフォレージングが終わる頃じゃろ」
「そうですねえ。アリさんたちは、忙しいですからねえ」
「思い立ったら吉日じゃ」
2-2 中央高原
「しかし、アブさんは普及に熱心ですねえ」
「うむ、直接会っての普及はポイントも入るからのお」
「えっ、ポイントって何ですの?」
「おお、ポイントを知らんか?ま、ガンボ君はまだ若いからのお。ま、だんだんとな」
「はあ、そうですかあ」
「そろそろ着きますよ」
「ありがとう、トンボ君。君は確か2年目でレベル1だったかのお」
「いえ、まだレベルは入っとらんどす。今回の遠征でレベル1に近づきたいどす」
「うむ、経験値は増えるじゃろうからのお」
アブさん一行は、アカアリ君たちとの待ち合わせ場所に着きました。アブさんは思いました「アカアリ君は赤黒くガッチリしとるのお。田舎のアリはごっついのお」。
「さて、まずこのアイテムを普及するかのお」
「はい、お願いしますら」
「ここじゃ。このアイテムはここ一帯におる。取るのは大変じゃが、年に一度かけらが吹き出す日があるのじゃ」
「吹き出すのですか」
「そうじゃ、その時に欠片を拾い、ケースに差し込み成長させるじゃ。技を覚えれば成長は早いぞ」
アブさんは経験値が増えましたがアカアリ君は増えません。アイテムがないと経験値にならないのです。
「アブさん、ぼくのアイテムエリアに行きましょう。ぼくにも普及させてください」
「ぼくらもアカアリさんのアイテムが欲しいですう」
「そうじゃのお。そおするかのお」
さて5個体はアカアリ君のネスト裏に移動し、取りまくりです。
「うわあ、凄いですねえ」
「まったくねえ」
「大きいアイテムも取れますら。ここですら」
「うわあ、本当だあ」
「ふむ、大したもんじゃ。2ヶ月でレベル1になるのももっともじゃのお」
「違うの出ましたあ」
「おお、これは別のアイテムじゃ」
「これも人気じゃがケースから逃げやすいぞ」
「逃げるのですか」
「逃げるのじゃ。何度逃げられたことかのお」
「もうちょっとレベルが上がってからにします」
「うむ、それが良いのお」
「また違うの出ましたあ」
「おお、アカアリ君のアイテムの仲間じゃのお」
「なるほど、小さいけれど似ていますね」
「データベースで調べねば分からんなあ」
一行は大収穫に大満足。体温も上昇し、糖分が不足しています。暗くなる前にアカアリ君のネストに移動し蜜舐めです。全員の経験値は急激に増えていました。
ピロロリーン クロアリ君の仲間はレベル1になりました。
ピロロリーン トンボ君はレベル1になりました。
「ぼくもレベル1になりました。アイテムが増えると経験値も増えますねえ」
「もうすぐ、アカアリさんはレベル2ですねえ。ぼくも結構増えましたねえ」
「アブさんは、あまり増えてませんねえ。もうこの程度では経験値にならないんですねえ」
「そうなんじゃ。普及が一番増えるのじゃ」
「うまくできてますねえ」
「では、明日は新しいアイテムエリアを普及するからの」
蜜舐めは、深夜まで続きました。舐めすぎに注意しましょう。良い子はね。
2-3 アカアリネスト
「アイテムケースは何が良いですら」
「ぼくは、クリスタルか樹脂ですねえ。あまり装飾をしません」
「ぼくも、もっぱら樹脂で」
「ふむ、最近は樹脂が流行じゃのお。昔は、クリスタルか石を削りだしておったがのお」
「石の削りだしは手間がかかりますねえ」
「じゃが、アイテムが安定するでな」
「アカアリ君は、いろいろ試みておるようじゃのお」
「ええ、ケース作りも面白いので」
「ええですねえ、飾りもあって。ぼくは作業が苦手で・・・」
「ふむ、面倒な工程があるからのう」
「ショップで売られているクリスタルケースは立派ですね」
「あれも昔からの伝統的ケースじゃ。のうガンボ君」
「そうです、有名ですねえ。実物は見たことがありませんが、手入れは大変でしょうねえ」
「アブさんは、どんなケースを?」
「わしは、このケースで確立したわ。いろいろな素材を混ぜ合わせて削りだしたものじゃ」
「質素ですけど手間がかかりますねえ」
「アイテムによって削り方を変えるのじゃ。そしてこのケースカバーじゃ」
「ケースカバーとは凄いですねえ。アイテムは安定するでしょうねえ」
「カバーを付けると防衛力が強化され、成長が促進されるのじゃ」
「なるほど。でも質素でつまらない」
「アカアリ君のアイテムでは今のケースで十分じゃろ」
「まだまだ、いろいろアイテムも増やすし、ケースもいろいろ作りますよ。カバーもね」
2-4 中央高原エリア
「ここじゃ、ここじゃ」
「ここですか?」
「・・・・・・」
「取りまくりじゃ。目標2アイテムじゃ」
「・・・・・はい・・・・」
エリア内ではトンボ君もガガンボ君も動きが取れません。
「取って取って、取るのじゃあ」
「アブさん、ありそうもないですねえ」
「ふむ、高原にはないかのお」
「出ましたあー!」
アリ君コンビが声を上げました。
「おお、一番の狙い目が出たのお」
「アイテムの芯がありません」
「うむ、このアイテムはパーツで出るので組み合わせて完成させるのじゃ」
「ええ・・・?」
「かけらから成長させるのを思えば、何でもないじゃろ。取って取って、取るのじゃあ」
「へーい」
ピロロリーン アカアリ君はレベル2になりました。
「おおっ、上がった。本当なんですね」
「あれ、アカアリ君も信用していなかったかね」
「いえいえ、そんなことはありません」
「ぼくも経験値が増えましたねえ。自然観察は増えますねえ」
「そろそろ、ぼくは帰ります。ネストの維持管理があるので」
「それでは、ぼくも一緒に・・。アブさんお先に」
「おもしろかったねえ。また、やろうね」
「トンボ君、このアイテムも持って帰り」
「いえいえ、ぼくはもういいです。あまりレベルアップは狙いませんから」
「ぼくもそうですねえ。経験値を増やすのは疲れますねえ。ぼちぼちで」
「ふむ、ぼちぼちでの」
2-5 西部センター
「あーあ、アカアリ君たち楽しそうだな。でも今日もフォレージングしなきゃ」
本当はクロアリ君も行きたかったようです。
「あっ、アカアリ君のレベルが上がってる。アイテム増えてるやん」
「よーし、わてもアイテムゲットや」
クロアリ君も近所にアイテム探しに出かけました。
2-6 アカアリネスト
「アブさんもこのアイテムお持ち下さい」
「いや、わしの場合自分で取らないとポイントにならんでな。戻ってエリア探しじゃ」
「いろいろ、あるんですねえ」
「どうじゃな。アイテムは面白いかな?」
「奥が深いですら」
「アイテムの種類数、ケース、経験値の3つがポイントじゃ」
「ええ」
「経験値は観察と記録が重要じゃ。レベルが上がるとアイテムは美しく大きくなるぞ」
「このアイテムは完成させたいですね」
「ふむ、アカアリ君ならすぐにできるじゃろう。わしもこの技を伝授して帰るとするぞ」
ピロロリーン アブさんはアカアリさんに「技カウンター」を伝授した。
「これで記録をするのじゃ。さすれば自然と技エクセルも身に付くであろう。では精進じゃぞ」
アブさんは帰っていった。
「よーし、次はレベル3目指すらー」
次回予告 アカアリ君、クロアリ君に会う の巻 乞うご期待。この物語は、事実を元にしたフィクションです。登場人物は、いそうですねえ。 いなか・あぶ
シリーズ第3話 それぞれの冬 の巻
3-1 情報センター
「おーい、ガンボくーん。久しぶり」
「ああ、あぶ爺さん、お久しぶりですねえ。元気してましたか?」
「疲れが抜けなくてねえ」
「ぼくも、今いちです。まだ中部高原の疲れが残ってます」
「ま、できることをぼちぼちとな。で、最近のセンターはどうじゃね」
「ああ、そうですねえ。またまた面白い個体がいますよ」
「今年は、次から次と話題が豊富じゃのお」
「まだ登録して間もないのに、普及を始めているんですよ」
「ほええ、レベルはあるのかね?」
「いえ、まだないんですよ」
「レベルもないのに普及をのう。経験値にならんじゃろ」
「そうなんですけど、2個体もいるんですよ」
「ほお、それは面白いのお」
「ええ、ぼくもなかなか普及は進まないんですがねえ」
「ええ根性じゃのお。では、わしが普及したるかのお」
「ええ、またですかあ。あぶさんは元気ですねえ」
「ガンボ君、君も行くのじゃ」
「ええ、僕もですかあ。いつ頃です?」
「思い立ったら吉日じゃ」
「あぶさん、今回はダメです。センターの定期点検があるので、資料作りが・・・・」
「そうか、残念じゃのう。資料作りは大事じゃからのお」
「情報センターですからねえ。情報の整理をしないと・・・・。今年は大入りですから」
「じゃあ、今回は、わしの地元に呼ぶかのお」
3-2 東部エリア・あぶの住処
「なるほど、このペーパーじゃな。コクゾウ君にシワちゃんか!?」
ペーパーを観るアブ爺さん。さて感想は・・・?
「なるほど、頑張っておるのお。これは放っておけんな、経験値を上げんと。このままでは、シワちゃんがプクプクじゃ!」
『東部エリアに住むアイテムゲットを望む者たちよ、集まるのじゃ。日向ぼっこをしながらアイテム取りじゃ。これを読んだ誰でもよいわ。日程もいつでもよいわ。みな、わしの地域に集まるのじゃ』
東部エリアには、情報センター利用者が5個体います。さて、どうなることでしょう?
3-3 東部エリア・コクゾウのネスト
「あ、アイテムゲット企画・・・・。中部高原に行けなかったからなあ」
そうです、コクゾウ君も秋は忙しい季節です。今度は冬なので、どうでしょう?
「よーし、行くぞ。ぼくもアイテムゲッターの仲間入りだー!」
『参加します。よろしく』
秘かにアカアリ君とクロアリ君を羨ましく思っていたコクゾウ君でした。
3-4 東部エリア・シワの住居
「あれれ、お呼びですわ・・・・!?私などが参加しても良いのでしょうか?」
『参加します。ちゃんとしたアイテムを育てたいですう』
シワちゃん、念願のアイテムゲットなるのでしょうか?
そもそも、あぶさんの地域に辿り着けるのでしょうか?何か心配ですね。
3-5 東部エリア・あぶの住処
「参加者が確定してきたのう。さて、寒くなったで、しばらく寝るかのう」
あれれ、あぶさんは寝てしまいました。大丈夫でしょうかねえ?
3-6 中央高原・アカアリネスト
「おお〜、良いですねぇ〜。そっちがその気なら、こちらも負けてはいられません」
アカアリ君も、情報を入手したようです。
「クロアリ君たちを誘って、勝負だ」
アカアリ君は、何か勘違いしてますねえ。
3-7 西部エリア・クロアリのネスト
クロアリ君は観察が大好きです。
「落ち着くんだよね。アイテム観察は・・・・」
ポンピーン
「クロアリ君、アイテム採りに行こうよ!」
「えー、ぼくを誘ってくれるの。ぼくも行きたかったんだ、どこどこ」
「雪山〜!」
「えー」
「きれいなアイテム、ごっそり取れるよ」
「えー」
「雪の中、ちょっと歩くけど」
「どのくらい?」
「5キロくらい」
「・・・・ あっ、急用が・・・・また今度、誘ってねー。じゃあ、またね」
「あれえ〜〜・・・・」
アカアリ君、誘う相手を間違えましたね。
アカアリ君は、なかなかクロヤマ君に会えませんねえ。
3-8 西部エリア・トンボのネスト
トンボ君は、中部高原に行ってからアイテムゲットに目覚めてしまいました。
「アイテムゲットは、こんなに簡単だったんだ。今日もひとっ飛びだ」
研究好きなトンボ君は、アイテムゲットと同時進行でアイテム観察記録者のデータ収集も始めました。
「この観察記録は、すごいな。よーし、ぼくもやってみよう」
実験観察は、失敗も多いです。めげずに頑張りましょうね。
アイテムは、ゲットすることよりも成長させることが面白く、難しいのです。
3-9 東部エリア・ドウガネブイブイの寝床
「もしもし、ブイブイさん。起きてますかー?」
「おや、シワさんですか!?はいはい、起きてますよ」
「お誘いが来ましたの」
「こんな時期にアイテムゲットですか?」
「寒い時期が良いらしいですのよ」
「へー、知らなかった。あれ、隣りのタウンですね」
「池と森があるそうですよ」
「おお、深い森と青い池ですか?ああ、魅惑の世界ですね」
「楽園ですわ。ああ、楽園でアイテム放題。なんて素敵な響きでしょう」
「楽しめそうですね」
「では、当日。遅刻しないでくださいね」
何やら、伏線のような会話ですね。どういう展開になるのでしょう?
第4話 アイテムワールド の巻
4-1 東部エリア東北部
「ここじゃ」
「わあ、すごいところですねえ」
「思った以上に田舎ですわ」
「うむ、シリーズ名じゃからのう。お約束じゃ」
「奥が深いのですねえ」
そう、作者も苦労しているのですね。
「あの丘がアイテムワールドじゃ」
「さあ、取って、取って、取りまくりじゃあ」
4-2 あぶさんの心中
アイテムが取れたのは良いのですが、アイテム名を思いつきません。
第2話では、アイテム名なしで乗り切りましたが、ここまで増えると・・・・・もう区別が付きません。ああ・・・・・。取れた場所も表現しきれません。もう限界です。どうしましょ・・・・
登場する個体の命名だけでも時間がかかるのに・・・・。
いずれにしても、アイテムワールドでした。詳細は、別の場所で・・・・・。
4-3 丘の上
4-4 池の脇
4-5 蜜場
「寒かったのう」
「さあ、温かい蜜ですわ」
「ああ、暖まりますねえ」
「センターでレベルチェックしましょう」
ピロロリーン ドウガネブイブイ君はレベル1になりました
ピロロリーン コクゾウ君はレベル2になりました
「ええ、レベル2ー!」
「自然観察がないので、今まで評価されてなかったのじゃな」
「素晴らしいですね。私もレベルが欲しくなりましたあ」
「ふむ、シワちゃんも自然観察したので、このアイテムが成長すれば、すぐにレベル1じゃろう」
「レベルは、何かいいことあるのですか?」
「あ、ぼくも疑問だったんです」
「アイテム関係者以外では、何の意味もないのう。使える技や経験量の目安じゃからのお」
「えー、そうなんですか?」
「技やデータの情報交換があるからのう。レベルで価値が変わるのじゃ」
レベルのない個体やレベルの低い個体では、技やデータの有効利用ができないのです。
バランスよく経験値を積むとレベルが上がって行くのですね。
良い子は、よく覚え立派なアイテム観察者になりましょうね。
「ぼくのレベル2は、どうゆうことでしょう」
「ふむ、普及活動の評価が大きいようじゃのう」
「そんなことも分かるのですか?」
「そうじゃ、自然観察の経験値が少なかったのじゃな」
「よく分からないけど、すごく嬉しいです〜」
「よし、東部・普及センターの検討をしてみよう」
クロアリ君、アカアリ君のレベルに追いついたコクゾウ君は大喜びです。
でも、もっと嬉しがっているのは、あぶ爺さんのようですね。何か怪しいですね。
4-6 東部・普及センター
「こんにちは、情報センターのガガンボです」
「あ、どうもお世話になります。普及センターのコクゾウです」
「コクゾウさん、普及センター設立おめでとうございます」
「はい、ありがとうございます。でも、なんかよく分からないんですけど」
「何がですか?」
「何で、ぼくが普及センターの管理者なんでしょう」
「ああ、ぼくもそうでしたよ。気が付いたら情報センターでした」
「そうだったんですか?」
「ええ、次から次と訪問個体が増えてねえ」
「あっ、ぼくもその一個体です。とても有意義でした、ただ理解するのが大変で・・・」
「でしょ、そうしたら『アイテム観察記録者協会・普及管理部』になっていたんですねえ」
「ええっ、昔から情報センターじゃなかったんですか?」
「いえ、まだ2年も経っていませんねえ。実質ここ1年です」
「ええっ、そうなんですか?」
「そうですよ。気が付いたら情報センターでした。どうも、そんなもののようですねえ」
「じゃあ、いいんですね」
「ぼくには、よく分かりませんねえ。これからもご贔屓に」
「はい、こちらこそ」
私にも、よく分かりませんね。それにしても『アイテム観察記録者協会』とは何なのでしょうねえ。
この物語は、事実を元にしたフィクションです。
次回こそ アカアリ君、クロアリ君に会う の巻 乞うご期待。なかなか会えませんね。縁が薄いんですかねえ!?次回作、ご期待下さい。アカアリ君、クロアリ君に会えると良いですね。登場個体が増えてきましたね。 いなか・あぶ
後記:Beckのアニメ放送を観た。漫画のアニメ化は難しいですね。先日、星新一原作の漫画を読んだ。数作、上手でびっくりした。いずれにしても、難しいですよね。この物語は、無理ですね。アイテムが描けませんからね。描くなら「アリ病」だね。って誰に言っているのだろう?無視、無視ってか!?
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